良きが上にも良きものを

大倉陶園

ノリタケ 大倉陶園の食器とギフト
大倉陶園 食器 通販
ノリタケ 食器 通販
大倉陶園 良きが上にも良きものを 大倉陶園の技法について
ノリタケ 大倉陶園の食器とギフト良きが上にも良きものを 大倉陶園

大倉陶園は日本陶器合名会社(現在のノリタケカンパニーリミテド)の設立に携わった大倉孫兵衛・和親、父子により、『良きが上にも良きものを』を理念に、フランスのセーブル、イギリスの骨粉焼(ボーンチャイナ)、イタリアのジノリなど、ヨーロッパの銘窯を越える美術的要素を持った磁器を作りたいと1919年(大正8年)5月15日に東京の蒲田に興されました。以来、大倉陶園は一貫して採算を度外視した美術性の高い磁器を生産し続けてきました。
その『良きが上にも良きものを』の理念は現在も受け継がれ日本国迎賓館(赤坂離宮・京都迎賓館)の食器や宮内庁御用達の品々、また世界各国の一流ホテル・レストランなどをはじめ各方面で広く使用されています。
大倉陶園は《セーブルのブルー、大倉のホワイト》と賞され日本が世界に誇る一級品と極めて高く評価されています。

〜大倉陶園の白〜
18世紀に錬金術師の力を借りて作りだされたマイセンの磁器、長石ではどうしても白さを出せず牛の骨灰を原料に使い作られたボーンチャイナ。ヨーロッパの人々には日本から伝わった磁器の白さは想像を超え、その憧れも相当なものであったようです。現在でも海外で大倉陶園の製品の白さと滑らかさは日本人には信じられない程の高い評価を得ています。この白さと滑らかさは独自の原料にも秘密があります。最高の白を表現するために最高のカオリンを含む陶土を世界中から探し、やはり極めて良質な長石と珪石とを原料として使用します。何日間も陶土を細かく砕き粘土としてさらに世界で最も高い1460℃の高温で何日間も焼成します。すると熱に耐え抜いた極めて硬く純白で滑らかな大倉陶園ならではの白色硬質磁器が出来上がるのです。
大倉陶園 カップソーサー

〜大倉陶園の金〜
大倉陶園 金蝕バラ
陶磁器・食器には装飾のために様々な金属が使われていますが、その代表的な金属は金とプラチナです。銀は安定性が低く、変色などのことから陶磁器にはあまり使用されません。大倉陶園が装飾に使用している金は非常に純度が高く、その純度は97.5%と極めて純金に近いものです。では、なぜ純金でないか?
それは装飾・焼付けのために金を水金と言う液状にするためで、焼き付けた後の金に金以外の添加物が残るので純金にはならない訳です。左のローズ柄のカップソーサー、花びらは金色ですが葉は銀色に近い色をしています。
想像を裏切ってしまうかもしれませんが、このローズ柄のカップソーサーの装飾には金を使用していますがプラチナは使用していません。今、このページを読んでいる方が歯医者さんや、金属に詳しい方ならピンときたことでしょう?
金に銀と微量のパラジウムを添加することで、プラチナとは趣きを異とした独特の銀色を表現できるのです。

〜大倉陶園の技法〜
大倉陶園が常に『良きが上にも良きもの』を追求しているものは、当然ながら原料だけではありません。ヨーロッパに磁器が伝わって300年ほどになりますが、大倉陶園は大倉陶園独自の技法の他にもヨーロッパで発展した装飾技法や、日本古来の技法も取り入れています。

大倉陶園 岡染
  《岡染》
ブルーローズの愛称で幅広く親しまれている絵柄、左の写真の花瓶は大倉陶園独自の技法《岡染》で作られました。
1460℃の高温でで焼成し釉薬を施した白生地に油で溶いたコバルト質顔料を用いて絵を描き、再び1460℃の窯に入れて焼成します。すると、コバルト質顔料はコバルトの色を残したまま釉薬の中にしみ込んで柔らかで独特な味わいを持った絵付けのローズ柄が出来上がります。おそらく、1460℃の高温での焼成に耐える顔料はコバルト以外にはありませんので、この色あいは大倉陶園のこの技法でしかないと思われます。

 《呉須》
《呉須》は古くから伝わる日本の有田焼や清水焼などの伝統的磁器に用いられた《呉須》と全く同じ技法です。
素焼きをした吸水性のある生地面に岡染技法と同じコバルト質顔料を用い絵を描きます。岡染技法との違いは岡染技法がコバルト質顔料を油で溶いて絵を描くのに対し、呉須の技法はコバルト顔料を水に溶いて描きます。
釉薬を施してから本焼窯に入れると、焼成温度が高いため顔料は素地にしみ込んで、渋味をもった色に仕上がります。
大倉陶園 呉須 カップソーサー

大倉陶園 金蝕 エッチング
 《金蝕・エッチング》
特に評価が高いといわれている技法がの一つが《金蝕》とか《エッチング》と言われる技法です。釉薬を施した生地に模様をマスキング(保護)し、その上からサンド(非常に細かな砂)を吹きつけます。すると、保護された生地面はそのまま残り、保護されていない面の釉薬は削られます。後の工程で金を施し、金絵付窯で焼成するとマスキングされていた部分の金には光沢があり、そうでない面の金には光沢がなく、焼き付けられた金の面に模様が立体的に浮き上がって出来上がります。

  《蒔絵・漆蒔技法》
筆を用いて色をつけるとどうしても筆の跡が残ってしまいます。また、液状の顔料に生地を沈めると、白く残したい部分まで顔料が付いてしまいます。
そこで、生地の上に漆を塗った後に粉末の顔料を漆の上から施し顔料を擦り漆の中に落ち着かせます。後に焼成すると、極めて均一な色をもった無地の色付けが完成されます。この方法は複雑な形状の生地にも均一に顔料をつけられることが特徴で、《蒔絵技法》または《漆蒔技法》と言われています。
大倉陶園 蒔絵モーニングカップ

大倉陶園 エンボス
 《エンボス・浮き彫り》
成型され乾燥する前のまだやや柔らかな生地にルレットと呼ばれるローラーで模様をつけます。そして、その模様の上だけには釉薬を施さず本焼成し、本焼成後の白生地の模様の上に金を焼き付けると、ローラーでつけた模様がくっきりと金色に浮かびあがります。
この《エンボス・浮き彫り》の技法はヨーロッパの伝統的な陶磁器の装飾方法でしたが、ヨーロッパでははこの技法を引き継ぐことができなかったため、現在この技法を受け継いでいるのは世界でも大倉陶園、ただ一社のみです。

 《るり・瑠璃釉》
右の写真の技法ですが、白生地の上にコバルト質の顔料を均一に付け、さらに高温の本焼窯で焼成します。この工程は基本的には岡染の技法と同じですが、この技法は《るり》、《瑠璃釉》と言われます。瑠璃釉は白生地の釉面に一様にコバルト質顔料が溶け込んで、光沢を持った深い紺青色に仕上がっています。生地の表面にむらなく均一にコバルト顔料を付けるために、筆を使わずに漆蒔技法を用いています。
大倉陶園 瑠璃

大倉陶園 手描きカップソーサー
 《手描き・上絵付》
1460℃の高温に耐える顔料はコバルト顔料だけで他の顔料は高温に耐えることができません。そこで、《上絵付》は釉薬の工程や瑠璃色を施す工程を経て焼成した後、さらに生地の上に絵を描き、絵窯で焼き付けます。その温度は、本焼窯よりはるかに低い880℃で焼成します。これにより、顔料は壊されたり釉薬に溶け込むことなく釉薬面に焼き付けられます。また、低い温度で焼成するために、使用可能な色の種類が大変に豊富です。日本の伝統的な上絵付と異なる点は顔料を油で溶いて描いている点です。その結果、多用な調子のある絵を表現できるのです。

参考・引用  大倉陶園総合カタログ ('02.1製作版)

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