焼き物の歴史 最初の器

ノリタケ 大倉陶園の食器とギフト食器の豆知識焼き物の歴史 最初の器

前回まで、日本国内の焼き物の歴史について触れてきましたが、今回はもっと昔、石器時代まで遡ってみたいと思います。

おそらく、最初の食器は植物の葉であったと考えられています。その名残は現代でも東南アジアやオセアニアの一部で窺うことができます。また、日本国内でも端午の節句に用いたりしています。柏餅の葉や、葉のほかにも和食でお目にかかる小枝や竹で編んだ篭、笹の葉など・・・
これらが、人類最初の食器の素材でありました。

チグリス川とユーフラテス川の間にメソポタミア文明が栄えたことは歴史の授業で教わりました。その地方でさらに昔、約1万年程前に麦の栽培が始まり、パン(現在のパンのように発酵はしていなかった)の歴史も始まります。そこで発見された器はどのようなものだったのでしょうか?
それらの多くが壷や甕などの容器で、水や食料の保管用、また煮たり炊いたりするための鍋のような物であったと言われています。そして、当時、使われていた皿や鉢は木製だったと言うのが大方の見解です。それは、木が加工しやすい素材であって、食器を作りやすかったからでしょう。
 また、当時の食器は使用するの人数の分が用意されていたのではなく、大皿・盛皿といった全員で使用する器で、今日のような個人用の食器が日常の食器として使われるようになったのは、長い歴史のスパンで考えるとつい最近のことなのです。

          参考文献  器物語      中日新聞社発行 ノリタケ食文化研究会編
      うつわ物語    ノリタケカンパニー発行
            洋食器の事典  成美堂出版発行 成美堂出版編

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